初めて臼井さんとお会いしたのは、18歳の時、大学のキャンパスでした。同学年、同学科でしたが、臼井さんは、いつも女学生に囲まれ人気者でしたので、私が直接お話できる状況ではありませんでした。
神戸市の音楽専科教員になってからは、臼井さんは作詞作曲、私は子供のコーラス活動をしておりましたので、『しあわせ運べるように』を作られてすぐに「歌ってみてください」とのメッセージと共に手書きの楽譜を私の手元に送ってくださいました。
『しあわせ運べるように』は、亡くなった方々を弔う曲でもあり、生かされた私たちを元気づけ、みんなで前を向いて強く生きていこうと思わせてくれる曲でもあります。歌い方や聞く時の思いによって感じ方が変わる不思議な力をもった曲でした。
また、この曲によって私自身たくさんの方々との出会いがありました。神戸市合同追悼式で演奏した時は、会場に遺影を抱いてたくさんの方が涙して聞いておられました。初めてのルミナリエでは、復興を喜ぶ方々の姿がありました。佐渡裕さんとの共演もありました。震災15周年の追悼式には、現在の天皇皇后両陛下(当時の皇太子同両妃殿下)がご参列くださり、雅子様が身を乗り出すようにして涙を浮かべてお聞きくださった姿は今も鮮明に心に刻まれています。その他、テレビ出演や映画『LIVE!LOVE!SING!生きて愛して歌うこと』にも携わらせていただきました。
臼井さんと出会わなければ、『しあわせ運べるように』と出会わなければ、このような体験や出会いはありませんでした。私の一生のかけがえのない宝物です。心より感謝しております。
臼井さんが生み出された楽曲をこれからも大切に歌い継いでいきたいと思います。

室屋尚子 60代 兵庫県神戸市 神戸市立桂木小学校HAPPY合唱団
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