阪神・淡路大震災から生まれた
希望の歌を未来へ
臼井真メモリアル

偲び、うたいつぐ

2026年11月8日(日)

2026/10/11

山古志にも響く「しあわせ運べるように」

山古志小中学校の音楽室にあった一本のカセットテープ。伸びやかな子どもたちの歌声と、それを優しく支えるピアノ伴奏。合唱の前には贈り主である臼井先生と思われる気配を感じ、声を聴くことができます。中越地震のあとに届けられた「しあわせ運べるように」の貴重な音源でした。 「福島しあわせ運べるように合唱団」の佐藤敬子先生が繋いでくださったご縁もあり、2023年度の修学旅行で2年生が神戸に行くことをお伝えすると、神戸親和大学での交流会を設定してくださいました。コロナ禍を挟んで5年ぶりとなる、臼井先生と「山古志」の再会でした。 「私が願っていた歌い方を伝えていってほしい」。そう託された子どもたちは、翌年、震災後20年となる「山古志の集い」で後輩たちと重ねた練習の成果を手話とともに披露しました。その様子を、臼井先生もご覧になったと伺っています。 この歌が生まれた原点には、子どもたちが地域へ歌を届ける「しあわせを運ぶ天使の歌声合唱団」の実践があったそうです。自分たちの歌が聴く人の心に届く喜びを知り、それが子どもたちを一層輝かせる―そうした瞬間に、私は「山古志の集い」の度に出会ってきました。子どもたちのしあわせこそが、先生の願いです。 震災当時の小学6年生が卒業式で歌って以来、山古志で大切に歌い継がれてきた「しあわせ運べるように」。今年も10月23日のステージには卒業生も集まり、会場の方々と共に歌います。先生に届くように。 

山碕智子 50代 新潟県長岡市 元山古志中学校教員 

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