私は4歳のときに東日本大震災を経験し、津波によって家を失い、大好きな祖父母と曾祖母を亡くしました。 当時の私は幼く、震災について自分の気持ちを整理することもできませんでした。両親もまだ幼かった私たちに気を使って震災について語る機会が少なかったこともあり、いつしか震災について話したり、考えたりしてはいけないことなのだと思うようになっていました。 しかし、私が小学校5年生の時、福島しあわせ運べるように合唱団に参加し考えが変わりました。 自分の被災体験を語ったり、震災学習を通して被災地の写真を見て仲間と意見を交換したり、実際に被災地を訪れて被災された方々のお話を聞いたり、「しあわせ運べるように」をはじめとした復興曲を歌い、劇を通して震災について伝えたりしました。 また、私たち自身が防災について伝える活動にも取り組みました。そうした経験を重ねるうちに、震災について語ってもいい、考えてもいい、そして後世に伝えていくことには大切な意味があるのだと気づくことができました。 ずっと心の中に抱えていたものと向き合うきっかけをもらい、私は合唱団の活動に心を救われました。 そして、合唱団での活動を通して、今の私につながるたくさんの出会いにも恵まれました。 振り返ってみると、先生が作られた「しあわせ運べるように」という歌があったからこそ生まれたご縁や経験が、私の人生の中にたくさんあります。 先生が生み出してくださった歌は、私にとって人とつながるきっかけとなり、前を向いて歩んでいく力を与えてくれた大切な存在です。 先生の思いが込められた「しあわせ運べるように」が、これからも多くの人の心に寄り添い、希望や勇気を届けながら、未来へと歌い継がれていくことを願っています。 臼井先生、本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
ひより 20代 福島県二本松市 福島しあわせ運べるように合唱団
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